ジュリスト1600号に事例速報を寄稿しました。
ジュリスト1600号の事例速報に、
「電力会社とガス会社の間のガス供給等に関するカルテルの事例(公取委令和6・3・4発表)」
という記事を書きました。
執筆依頼を受けたときは、警告と排除措置命令の両方が出ていて、両者の限界を分析してみたらおもしろいかなぁというくらいに思っていたのですが、読んでみると排除措置命令の市場画定が興味深く、なかなかおもしろい事件だったと思います。
詳しくは記事を読んで頂ければと思いますが(といっても、事例速報なのであまり詳しくは書けていないのですが。笑)、似たような市場画定をしたニチイ学館に対する2022年10月17日排除措置命令と比べるとおもしろいと思います。
つまり、似たような市場画定(=個別案件を束ねて1つの市場にしている)なのに、ニチイ学館に比べて本件は狭い市場になっています。
これは、事実関係が両事件で異なっただけなのかもしれませんし(ただ、いろいろ想像してみましたが、その可能性は低いと考えています)、ひょっとしたら、本件の代理人の先生がうまくやった、ということなのかもしれいと思いました。
ご一読頂けると幸いです。
なお、本号の特集の最初の記事を、当事務所(日比谷総合法律事務所)の代表である多田敏明弁護士が執筆しています。
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