ダークパターンについてのNHKサイト記事の紹介
NHKのウェブサイトに、9月7日付で、ダークパターンに関する記事が載っています。
末尾に、
「身近な人に、ぜひ伝えてほしいと思います。」
とあったので、紹介させて頂きました(笑)。
すぐに読める長さの記事なので内容は本文を見て頂ければと思いますが、とてもよくまとまっていて、わかりやすいです。
国内のホテルが海外の旅行サイトで勝手に割引キャンペーンに参加させられた事例で、参加するかしないかの選択画面を閉じる画面右上の「×」印が見えにくくしてある、というのなんて、「へ~、そんなのがあるんだ」と思うとともに、「確かにそんなのがあったな、あれもダークパターンだったんだ」と思い出しました。
競争法の界隈では数年前から、このダークパターンが話題で、今年4月にワシントンDCで開かれたAntitrust Spring Meetingでもダークパターンについてのセッションがあり、会場から人が溢れるくらいの盛況ぶりでした。
それにしても、このブログでも何度か触れていますが、最近のNHKのウェブサイトの充実振りはすざまじいです。
超優秀な人たちが、圧倒的な組織力と情報収集力と経済力を背景に、極めて正確でクオリティの高い記事を連投している感じです。
ウェブの記事には、他の記事をコピペしただけである臭いがプンプンするものが少なくないですが、あたりまえですがNHKなので、足を運んで汗をかいて記事を書いていることがよくわかります。(今回紹介した記事もそうです。)
「WEB特集」は、比較的若手の記者さんが担当されているようで、この記事も、2015年入局の記者さんが書かれています。
新聞などのメディアと違って、会社の立場を打ち出したり、スポンサーの意向を気にしたり、スクープを狙ったり、視聴率や閲覧数を気にして派手なことをする必要がないことも、骨太の記事を載せ続けられる理由ではないかと想像します。
このクオリティの情報が、(一般的にはクオリティが低い)インターネットにおいて、無料で手に入るというのは脅威的だと思います。
競争法的観点からは、受信料収入で成り立っているNHKがここまでやると、競合他社は大変だろうと推察しますが(と同時に、多くの人はNHKのサイトなんか見ないから、結果的に棲み分けができているような気もしますが)、私はもともと、何でもかんでも競争が良いというような競争原理主義の立場ではないですし、いち消費者としては、とてもありがたい情報源であることに間違いはありません。
とくに、放送や出版など、思想や言論に関わる分野では、市場での余剰発生・分配では図れない、場合によっては金銭的価値に換算できないような、「正の外部性」が非常に大事だと思います。
これからも、NHKさんには、質の高い情報を期待したいですし、期待できると思っています。
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昨日(9月10日)に本記事に寄せられたコメントには、根拠不明の事実が含まれていたため、かかる情報が世の中に拡散する弊害を避けるために削除させていただきました。ご理解の程お願い申し上げます。
投稿: 弁護士 植村幸也 | 2023年9月11日 (月) 09時53分