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2020年5月20日 (水)

審決データベースの誤字?

公取委の審決データベースで調べ物をしていて、日本製薬工業協会に対する昭和58(1983)年6月30日勧告審決をみていたら、

「薬価基準価格は、前記のとおり、保健医療に使用された医療用医薬品について保険者に請求する際の価格であるため、事実上医療機関が購入する際の上限価格として機能しているが、実際の購入価格は薬価基準価格をかなり下回っており、また、同一銘柄であっても医療機関により相当のばらつきがある。薬価基準価格と医療機関の購入価格との差(以下「薬価差」という。)は医療機関の収入となっており、このため、医療機関においては、同一薬効の医薬品であっても価格の公定より薬価差の大小に着目した選択が行われる場合があるなど、一般に、薬価基準価格よりできるだけ低い価格で医療用医薬品を購入しようとする傾向にある。」

という記述に当たりました。

「価格の公定」って、「価格の高低」じゃないのか?と思ってPDF版をみたら、やっぱり「高低」の誤記でした。

審決データベースのテキスト情報はてっきり機械的に読み込んでいるのかと思っていたのですが、こういうワープロ変換ミスみたいな誤記があるところをみると、あんがい手入力なんですね。

あるいは、機械でうまく読み込めなかったところは手入力にするのでしょうか。

まあ民間の判例データベースでも、誤記はそこそこありますから、やっぱり機械が作ったテキストは信頼性に欠け、人間の目が入ったPDF版の雑誌とか、原本とかにあたらないと危ないですね。

私もメモ書きや論文執筆するときに判例を引用するときは、検索できるし、コピペできるし、打ち間違いもないし、圧倒的に便利なのでテキスト情報を使うのですが、こういうことがあるので完全に信頼することはできません。

以前、出版社の校正段階で判例引用部分の誤記を指摘され、「データベースからコピペしたのに何でだろう?」と思ったら、テキスト情報のほうが間違ってました。

というわけで、どこまでも最後は人間の目が頼りだということなのだと思います。

「キーワード検索でヒットしなかったので該当なし」というリサーチの仕方も危ないです。

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