総付景品の「取引金額」の認定
公取委の表示担当者が作成した
『景品表示法質疑応答集』(第一法規)
という加除式の、景表法実務必携の本があるのですが、p413に、
「当店(ガソリンスタンド)では、来店した人全員に1箱100円程度のティッシュペーパーを進呈している。この場合取引金額はいくらになるか。
なお、来店した人で何も買わない人はほとんどおらず、最低はオートバイで給油する人で約1000円、平均は2500円程度である。」
という設問があり、回答は要するに、最低で1000円の取引があるならその2割の200円まではOKでしょう、というものです。
なので、設問のなお書きの前提が正しいのであれば回答も正しくなるのですが(その意味で、回答は「正しい」のですが)、前提に少し驚きます。
たとえば、業務用原付バイクのホンダ「スーパーカブ」のタンク容量は4.3リットルらしいですが、すると満タンにしても500円ちょっとですんでしまいます。
なのでこの設問は、厳密にいえば前提がちょっとおかしいわけですが、逆にいうと、この程度のおおざっぱな事実で最低取引金額を認定することも実務では認められているということがうかがわれます。
景品規制のアドバイスはあまり杓子定規になってはいけない、という良い教訓になりそうです。
(なお、自動車の最低給油量が10リットルであると認定され、当時の1リットル当たりの小売価格が約50円であったので、当該ガソリンスタンドで通常取引される最低取引価額は約500円であると認定された事例として、昭和石油(株)に対する排除命令・昭和45年(排)12号・昭和45年3月11日があります。)
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